クモが人類の友であるのは、クモが非常に多くの昆虫を殺すからであり、その昆虫の中には人類最大の敵である幾種類かが含まれている。もし、昆虫を食べてくれるクモの防御がなければ、昆虫のせいで私たちは地球上には住めなくなるだろう。私たちは昆虫を食べる鳥や動物の恩恵を大いにこうむってはいるが、それらの鳥や動物をすべて合わせても、クモが殺す数のほんのわずかしか殺していない。さらに、他の昆虫を食べる生物と違って、クモは私たちにまったく害を与えない。
クモは昆虫ではないし、昆虫と近い関係でもない。ほぼ一目でその違いはわかる。というのも、クモはつねに八股であるが、昆虫には六股より多いものはいないからである。
どれほどの数のクモが私たちのためにこの仕事に熱中しているのだろうか。あるクモの専門家は、イングランド南部の草原のクモの数を概算し、4000㎡に少なくとも225万匹のクモがいるという結論に至った。つまりそれは、ひとつのサッカー競技場にさまざまな種類のクモがざっと600万匹もいるというのと同じである。
クモはいつもお忙しく昆虫を殺している。私たちはクモがどれほどの昆虫を殺すのか、大雑把な推測しかできないが、彼らはいわば大食漢であり、一日にたったの3食では満足ないのである。
□人間を襲う毒蜘蛛もいるがそれはただ単に我々が同じく相手の縄張りに足を無断で踏み入れたに過ぎない。もちろんアメリカなどにも家庭内に侵入する毒蜘蛛がおり人間を死に至らしめる蜘蛛もいる。その場合は蜘蛛は・・・家の中にいるダニやノミなどを殺す薬で一緒に止むなくば駆除せざるを得ないが・・・日本にいる我々は毒蜘蛛に遭う機会はあまりないであろう。(日本にも数種類だがいる)庭にいる罪のない蜘蛛や道端にいる我々に何も危害も加えない蜘蛛は朝でも夜でもどうか殺さず暖かい目で見守ってほしい。
我々は人体の謎どころか蜘蛛に対しても大変無知であると言わざるを得ない。
たとえばタランチュラと聞いたら、体を震え上がる方もいるだろう。たしかに強い毒をもち凶暴性の高いタランチュラもいる。しかし我々が気をつけるべきことはタランチュラの種類のただの十数種類なのである。私はあまりペットにはしたくないが、事実縞模様が鮮やかで、毒をもたず大人しいタランチュラもいるのである。この用に、蛇や蜘蛛や蛙など見て気持ちいのいいものではないかもしれないが、相手は何をするわけではない。ほとんど悪いのは人間のほうである。彼らにとってはまず我々が迷惑なことであろう。我々は何をすべきか?その答えは難しいがまず相手のことを知り、害がないのであればお互い迷惑をかからないように、共生して生きていけばいいのである。私利私欲のために密漁やただ子供が無邪気にアリを殺すような感じではやめて頂きたいのである。