レストランに行くと、ほとんどの人は壁ぎわのテーブルに着くだろう。彼らは、めったに広々とした真ん中のテーブルを選ばない。
そのような場所のテーブルが選ばれるのは、たいてい、壁ぎわの席が全部埋まっているときであろう。
なぜ人は壁ぎわを好むのか?時をさかのぼれば、非常に古い食事の習慣にまでたどり着く。壁の近くに座ることによって、人々は、食事を摂っている間に敵の急な攻撃に遭うことを逃げることを避けることができるのである。
壁ぎわからなら、どんな瞬間にも、自分に接近してくるすべてのものを目に留めることができる。背中を壁に向けていれば、おびえてる人でも、もっとも守られた視野を得ることができるのである。
現在ほとんどのレストランでは小さなつい立てを、中央テーブルに立てている。これが客に、安心感とプライバシーの感覚を与えているのである。100%背中を壁に向けるテーブル配置は、現代の食事客にとってもっとも魅力的な提案となっている。彼らが昔ながらの不安につきまとわれているからだ。しかし、そのようなテーブル配置は、食事の給仕をやりにくくしていることもまた事実である。
□たしかに壁ぎわの方に無意識で座ってしまいます。。電車の中で観察していると端のほうから順に座って行くし、居酒屋とかだと、つい立てがないところもあってあんまりそういうところで飲み食いしたくないなーと思ったりで次からは入らないかも。。
こう考えてると昔ながらの癖、習慣は無意識的に入り込んでくることがわかる。おそらく日本の社会で妻より夫の収入が多くないと嫌だという男性が多いのも頷けるのではないだろうか?これは今まで日本が男性優位主義をとっていた現われなのである。